このサイトはPHPを独習する際に作成したスクリプトを基に、プログラム言語初心者のための入門講座として作成しました。PHPは初心者に親しみやすく、解りやすいプログラム言語です。これからプログラムを学ぶ人の参考になればと思います。
PHP の基礎を学ぼう
PHP は HTML と共存している言語です。Web Site を作る時に作成した HTML と PHP のスクリプトが混在するのです。 Jave Script もHTML の中に書きこむことでさまざまなことができますが、Jave Script は見る側のPCで動いています。 だから、ソースを見るとスクリプトを見ることができますね しかし、PHP で書かれたサイトのソースを見ても、そこには HTML が表示されるだけです。 PHPはアクセスがあった時点で HTML を作りだし、サイトを表示させるのです。
基本的な決まり事
PHP は比較的簡単な言語ではありますが、やはりプログラムですから、HTML とは違って単なる表示のルールではなく、画面上の動作の仕組みを学ぶ必要があります。EXCEL の関数などを使ったことがあれば、理解の助けになるはず、まずは基本的な PHP のルールを覚えましょう。 内容的に省いてある部分も多いのですが、この程度の基本内容でもプログラムは組めるのです。 ここでは実際にスクリプトを書いて見るより、とりあえずどんなことがあるのかを頭に入れて行きながら読み進めてください。これを読み終わったら「PHPでこんなこと…」のサンプルプログラムで実際に動かして見ましょう。
始まりと終わり
PHPは<?phpで始まり、?>で終わるのです。これはHTMLの中のどこに書いてもかまわないし、何度出てきてもかまいません。HTMLの<body>〜</body>の中にこう書いて見ると…
<?php echo "おいらはプログラマー♪"; ?>
echo は画面への表示命令、HTMLではそのまま文字を書きますが、PHPでは echo " ";が基本です。一行一行がPHPの命令です。そのたびに ; (セミコロン)を記述します。 ちなみに上のスクリプトを実行するとこんな感じになります。
おいらはプログラマー♪
あはは、これじゃたいしたことないですね。でもまぁ、あわてないで、これからです。さらに文字を現すだけでなく、 echo "<table><tr><td>";なんてやってテーブルを表示させることもできます。 注:ここでは<body>〜</body>の中にPHPを記述したわけですが、PHPは<body>の中に記述しなければならないということではありません。<head>〜</head>に書くこともできますし、<html>よりも先に書く場合もあるのです。上の例では echo という表示命令が使われていますが、この echo は「おいらはプログラマー♪」という文を表示させる命令なので<body>〜</body>に記述しているのです。
改行について
スクリプト記述上の改行は見やすさを維持するためのものです。上記のスクリプトはこのように書いてもかまわないのです。HTMLの中にほんの一部分PHPを入れるときなど、このように書く場合もあります。が通常は「;」で改行する方が見やすいですね。
<?php echo "おいらはプログラマー♪"; ?>
大文字?小文字?スペース?
基本的には小文字を使うのが一般的ですが、大文字を使うこともできます。しかし、必ず大文字を使わなければならない場合も出てきますので注意してください。 PHPの記述の中では全角のスペースを入れてはいけません。全角スペースが使用できるのは、 " " 又は ' ' の中だけです。逆に半角のスペースは入れても入れなくてもエラーになることはなく、同じ結果となるので見た感じ分かりやすさで入れるとよいでしょう。下の例ではどちらも同じ内容です。 ただし、 <?phpecho"おいらはプログラマー♪";?>のようにスペースを完全になくしてしまうと echo すら認識できなくなるためエラーになります。
<?php $year = 2005 ; $year=2005; ?>
クォーテーションマーク
「"」はダブルクォーテーション、「'」はシングルクォーテーションですが、これらは文字列つまり日本語・英語の文章を使用する場合に使用します。一見どちらも同じ役割なので、どちらでも良いように思われますが、細かい違いと利用法があります。 例えば、エスケープシーケンスの使用法の違い、変数の有効性の違いです。これについては後ほど説明をします。初めはダブルクォーテーションを使うことをお勧めします。
コメントを書こう
プログラムってのは後で見てみると「なんだこれ?」なんて思うことが良くあるんです。まして他人が書いたプログラムはさらに解りづらいのです。そこで、コメントを書き入れます。コメントはその部分のスクリプトが何をしているものなのか、説明を入れるものです。 方法は//と/*〜*/です。こんな感じでつかいます。
<?php echo "おいらもプログラマー♪"; //コメントを表示している部分 ?>
こうしておけば、//以降の文はプログラム実行時は無視されるんですね。
<?php /*echo "おいらもプログラマー♪"; 一時的に停止*/ ?>
こうすると /*echo "おいらもプログラマー♪";一時的に停止*/はすべて無視、改行が入ってもいくら長くても無視です。 ところで以下のように記述するとエラーになります。必ず半角スペースかTABが必要です。
<?php//ここ(phpの直後)にコメントを書く echo "おいらもプログラマー♪"; ?>
ファイル名の拡張子はphpにしてね
HTMLは拡張子.htmlを付けて保存しますね、PHPを使ったファイルは、それがほんのわずかでもPHPファイルとなるので拡張子は.phpとして保存するのです。HTMLは保存すると、インターネットエクスプローラのアイコンになることが多いと思うけどPHPはそのままです。だからダブルクリックをしてもブラウザの表示にはならないので気をつけましょう。 また、HTMLファイルはブラウザにドラッグすることでも表示させることができますが、PHP ファイルではこれをやると正しい表示・動作ができなくなります。特にHTMLがメインで部分的にPHPを使っているファイルや、PHPとの関連があるHTMLファイルなどでは一見正しく表示されているにも関わらず、PHPの動作にエラーがでるのです。 自分のPCでApacheが起動している状態で、http://localhost/〜とURLでファイルを開いて初めてPHPが正しく動くのです。HTMLになれているとこの操作が面倒に感じられると思います。そこで http://localhost/test (testはフォルダ名)とファイルを格納してあるフォルダをお気に入り(ブックマーク)に入れておきましょう。こうすることでPHPファイルの一覧をブラウザで表示させることができます。
文字コードは EUC、改行はLF
ご存知のようにWindows標準の文字コードはShift-JIS、ところがサーバーの多くはLinuxです。PHPを使う場合、これでは文字化けの問題が起こります。ファイルを保存する時にには、日本語コードはEUC、改行はLFを選択してください。 Windowsのメモ帳は、EUC及びLFに対応していません。この点からも専用のエディタの使用をお勧めします。また、ファイルには<meta>で、文字指定をしましょう。 <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=EUC-JP">
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